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広告媒体の選び方を解説!媒体ごとの特徴・失敗しないためのポイントを紹介【活用方法つき】

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「自社のニーズに一番合っている広告媒体がわからない」
「どの広告媒体を選べば成果が出るの?」

マーケティング活動において重要な役割を果たす「メディア戦略」では、費用対効果を最大化するために適切な広告媒体の組み合わせを選ぶことが重要です。

本記事では、初めて広告媒体を選ぶマーケティング初心者にも分かりやすく、広告媒体の特徴・最適な広告媒体の選び方・失敗しないためのポイント・活用方法をご紹介します。

目次

広告媒体の種類・特徴を一覧で紹介

広告媒体カテゴリ媒体名主な目的コスト
インターネット広告媒体リスティング広告認知・CV・売上低~
ディスプレイ広告認知低~
リターゲティング広告CV・売上低~
アフィリエイト広告CV・売上中~
SNS広告認知・CV・売上低~
動画広告認知中~高
メール広告CV・売上低~
ジオターゲティング広告CV・売上低~
ネイティブ広告CV・売上低~
タイアップ広告認知・CV・売上中~高
セールスプロモーション広告媒体ダイレクトメール認知・CV・売上中~
ポスティング認知・CV・売上低~
交通広告認知
屋外広告認知
店内広告CV・売上低~
イベント認知・CV・売上中~高
マス広告媒体新聞広告認知中~高
雑誌広告認知
テレビ広告認知
ラジオ広告認知中~高

【インターネット広告媒体】10選

インターネット広告媒体は、オンライン環境を利用して広告を配信する方法です。

常に時代に合わせて新しい広告媒体が生み出されており、それぞれの利用者層は大きく異なっているため、媒体ごとの特徴を知り、目的に合わせて選択することが大切です。

以下に、代表的なインターネット広告媒体を10種類ご紹介いたします。

リスティング広告

本記事では、「リスティング広告=検索連動型広告」としてご紹介いたします。

リスティング広告とは、検索エンジンでの検索結果のページに表示される広告のことです。

具体的に「Google検索広告」の例で説明すると、ユーザーがGoogleの検索エンジンで「東京 ホテル」と検索すると、検索結果の上部に「東京のおすすめホテル」として広告が表示される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)ターゲティング精度が高い
ユーザーの検索したキーワードに基づいて広告が表示されるため、関心の高いユーザーにアプローチできます。

(2)効果測定ができる
広告の表示回数・クリック数・コンバージョン率などのデータをリアルタイムで把握できることが強みです。

《デメリット》
(1)競争が激化する場合がある
人気の高いキーワードの場合、入札価格が高騰し、費用対効果が低下することがあります。

(2)効果が一時的である
広告配信を止めてしまうと、すぐに流入が減少してしまうため、継続的に配信をおこなう必要があります。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、商品画像や販促キャンペーンのバナーなどをインターネット上に表示させる広告です。

具体的な例を出すと、旅行関連サイトを閲覧しているとき、画面の横や記事の下などに「東京ホテル特集」のバナー広告が表示される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)画像で視覚的に訴求できる
画像を使った広告のため、視覚的に強く訴えかけることができます。

(2)広告を表示できる範囲が広い
リスティング広告では、ユーザーに検索されないと広告が表示されないのに対して、ディスプレイ広告では多くのサイトに広告配信が可能です。

《デメリット》
(1)広告疲れが起きる可能性がある
広告が同じユーザーに何度も表示されてしまうと、広告が嫌がられたり、無視されるようになってしまう可能性があります。

(2)クリック率・コンバージョン率が低い
リスティング広告に比べて、広告のクリック率や、クリック後の「コンバージョン率=商品の購入率や、お問い合わせ送信率など」が低くなってしまう傾向があります。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、特定のサイトを閲覧したことのあるユーザーだけに、広告を表示させる方法です。

「Criteo(クリテオ)」という広告媒体を例に出すと、ユーザーがオンラインショップでスニーカーを見た後、他のウェブサイトに移動すると、そのスニーカーの広告が表示される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)コンバージョン率が高い
一度サイトを訪れた関心の高いユーザーのみに広告でアプローチするため、コンバージョン率が高くなる傾向があります。

(2)ブランド認知度を強化できる
繰り返し広告を表示することで、ブランドの認知度を強化する効果があります。

《デメリット》
(1)ユーザーに不快感を与える場合がある
追跡広告を嫌うユーザーも多いため、ブランドへの印象を悪化させてしまう場合があります。

(2)リターゲティング設定や管理が複雑
タグの設置などを適切に行えていない場合、ターゲットとしたいユーザーに広告が表示されない場合があります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、「広告主」が広告を掲載する「アフィリエイター」に報酬を支払う形式の広告手法です。

アフィリエイトの仕組みとしては、まず、自社の商品やサービスを宣伝したい「広告主」が、広告主とアフィリエイターを仲介するプラットフォーム「ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)」に登録します。

その後、自分のブログやSNSなどに広告を掲載したい「アフィリエイター」が、商品やサービスを宣伝し販売促進するという流れになっています。

「A8.net(エーハチドットネット)」というASPサービスを例に出すと、「アフィリエイター」がブログにアフィリエイトリンクを貼り、読者がそのリンクをクリックして商品を購入すると、ブログ運営者に報酬が支払われるというような仕組みになっています。

《メリット》
(1)成果報酬型である
成果が上がった場合にのみ広告費用が発生するため、コストパフォーマンスが良いという特徴があります。
(2)広告に多様性が生まれる
多くのアフィリエイターがそれぞれ独自のブログやSNSで広告を展開するため、多様なユーザーにアプローチすることが可能です。

《デメリット》
(1)成果がアフィリエイターに依存してしまう
アフィリエイターの広告の質によって、費用対効果が左右されてしまう場合があります。
(2)管理の手間がかかる
アフィリエイターの管理・広告のチェック・成果の確認などに手間と時間がかかってしまいます。

SNS広告

SNS広告とは、Facebook・Instagram・X・TikTok・LinkedInなどのプラットフォーム上に広告を表示させる方法です。

具体例を出すと、「Facebook」で「ダイエット サプリメント」に興味があるユーザーに対して、ダイエットサプリメントの広告をタイムラインに表示する、というようなイメージです。

《メリット》
(1)細かいターゲティングが可能
ユーザーの興味や関心、行動データに基づいてターゲティングが可能なため、ターゲティング設定やキャンペーンの目標設定によっては、高い費用対効果を生み出すことができます。
(2)拡散力が高い
広告の内容によっては、シェア機能やリポスト機能を通じて、広告が爆発的に拡散される可能性があります。

《デメリット》
(1)広告がスルーされやすい
SNSでは広告が無視されやすい傾向があるため、広告文やバナーなどのクリエイティブに工夫が必要です。
(2)ネガティブな反応が付く場合がある
SNS広告ではコメントやリポストなどの機能によって、広告に対するネガティブな反応が、他のユーザーの目につく場所に公開されてしまう可能性があります。

動画広告

動画広告は、YouTubeなどの動画配信サイトや、InstagramなどのSNSで配信できる広告媒体です。

「YouTube広告」を例に出すと、ユーザーがYouTubeで動画を視聴する前に、15秒の「新しいスマートフォン」の広告が表示される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)動画ならではの高い訴求力がある
動画広告は、「視覚」と「聴覚」の両方を刺激するため、強い訴求力があります。
(2)伝えられる情報量が多い
文章に比べて、動画では、短時間で多くの情報を伝えることができます。

《デメリット》
(1)動画制作コストが高い
ブランドイメージを損ねないような、質の高い動画広告を制作するためには、コストがかかります。
(2)動画がスキップされることが多い
ユーザーにとって魅力的な動画でないと、すぐに広告がスキップされてしまい、広告の内容を訴求することが難しくなってしまいます。

メール広告

メール広告とは、ユーザーのメールアドレスに対してプロモーションメールを送付し、製品やサービスを宣伝する方法です。
例を挙げると、ECサイトで買い物をしたユーザーに対して、「MailChimp」などのメルマガ配信スタンドから、新製品のプロモーションメールを送信する、というようなイメージです。

《メリット》
(1)個別にアプローチができる
自らメールアドレスを提供してくれたユーザーへ直接メッセージを届けることができるため、本文の内容を工夫することで高い効果が期待できます。
(2)コストパフォーマンスが高い
大量のメールを一度に送信できるため、コストパフォーマンスが高い傾向にあります。

《デメリット》
(1)スパム扱いされてしまう可能性がある
メールがスパム扱いされてしまうと、メールが迷惑メールフォルダへ格納されてしまい、開封率が下がってしまうことがあります。
(2)メールアドレスの管理に手間がかかる
メーリングリストの管理や、メール内容の更新などが必要なため、手間がかかります。

ジオターゲティング広告

ジオターゲティング広告とは、特定の地域・エリアにのみ広告を配信する方法です。

「店舗の所在地から1km圏内のユーザー」「○○市内に住んでいるユーザー」などにターゲットを絞ることが可能なため、サービスの提供範囲が限られている店舗型のビジネスで活用しやすい広告媒体です。

《メリット》
(1)地域密着型の広告配信が可能
エリアを限定して広告を配信できるため、ターゲットユーザーの範囲が決まっている場合に効率的に広告配信ができます。
(2)効果測定がしやすい
複数地域での配信結果をそれぞれ比較することができるため、最も効果の高いエリアを特定することができます。

《デメリット》
(1)オーディエンスの数が少ない可能性がある
そもそもターゲットとしたいエリアのユーザー数が少ない可能性があり、充分なリーチが見込めない場合があります。
(2)エリアの設定が難しい
ジオターゲティング広告を効果的に運用するためには、エリアの地理的なデータや地域特性の分析が不可欠で、適切な設定を行わないと期待する効果が得られない可能性があります。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、ユーザーに気づかれにくい、自然な形で掲載される広告のことです。

広告が掲載されるウェブサイトやブログのトーンやデザインに合わせて作成されるため、ユーザーが広告をスルーすることなく、コンテンツとして受け入れられやすい広告媒体です。

「Taboola(タブーラ)」というプラットフォームを例に挙げると、ニュースサイトの記事下部に「おすすめ記事」として、広告コンテンツが自然に表示される、というような掲載イメージです。

《メリット》
(1)広告感が少なく、受け入れられやすい
コンテンツに溶け込む広告のため、ユーザーに嫌がられにくいことが最も大きなメリットです。
(2)クリック率が高くなる
広告がウェブサイトのコンテンツの一つとして認識されるため、ユーザーの興味をひきやすく、広告がクリックされやすくなります。

《デメリット》
(1)誤認のリスク
ユーザーが広告と気づかずにクリックした際に、後から「騙された」と不快感を抱く可能性があります。
(2)クリック単価・インプレッション単価が高いカテゴリがある
競争の激しいカテゴリではコストが上がるため、取り扱う製品やサービスの内容によっては費用対効果が見合わない可能性があります。

タイアップ広告

タイアップ広告とは、著名なメディアや有名人と協力して製品やサービスを宣伝する手法のことです。

信頼性の高い第三者に自社製品を紹介してもらうことで、より権威性や信頼性が増し、効果的にターゲットに訴求することができます。

「BuzzFeed(バズフィード)」での広告掲載の例を挙げると、企業がBuzzFeedとタイアップし、オリジナル記事「トップ10の旅行先」を作成して広告を掲載してもらう、というようなイメージです。

《メリット》
(1)信頼性が向上する
信頼性の高いメディアやインフルエンサーとのタイアップで、「この人が紹介しているから、きっと安心できる」というように自社の信頼性が向上することが期待できます。
(2)ブランドイメージの向上
自社ブランドにマッチしたタイアップ先を選定できれば、ブランドの好感度を高めることが可能です。

《デメリット》
(1)コストが高くなりやすい傾向にある
有名メディアやインフルエンサーとのタイアップは、高額になることがあるため注意が必要です。
(2)広告の効果測定が難しい
タイアップ広告の効果測定は、通常のオンライン広告と違い、直接的なクリック数やコンバージョン率を把握するのが難しい場合があります。

【セールスプロモーション広告媒体】6選

セールスプロモーション広告媒体は、「インターネット広告媒体」「マス広告媒体」とは別に、販売促進や、ブランドの認知向上を目的とする広告方法です。

以下に、代表的なインターネット広告媒体を6種類ご紹介いたします。

ダイレクトメール

ダイレクトメールとは、個人や企業に直接郵送されるハガキや手紙などの広告のことです。
具体的な例を出すと、家具店が新商品のカタログを顧客の自宅に郵送する、というパターンや、新規オープンする美容室が近隣の住民に向けてイベントの案内を郵送する、というようなパターンもあります。

《メリット》
(1)個別にアプローチできる
受け手の属性に合わせて、直接アプローチすることができます。
(2)効果測定がしやすい
反応率やコンバージョン率を測定しやすいため、施策を評価しやすいです。
効果測定の方法は、専用のクーポンコードを記載したり、専用のQRコードを付与するなどの方法があります。

《デメリット》
(1)コストが高い
ダイレクトメールの印刷費や郵送費がかかるため、メール広告などと比べるとコストが高くなってしまいます。
(2)リストの質が良くないと効果が出にくい
ターゲットリストが最新ではない、自社サービスに興味関心が薄いなど、リストの質が良くない場合、ダイレクトメールを送付しても効果が出にくくなります。

ポスティング

ポスティングとは、チラシや手紙などを顧客の自宅のポストへ直接投函する、地域密着型の広告手法のことです。

具体的な例を挙げると、ピザ屋が割引クーポン付きのチラシを近隣の家庭へ配布する、というようなイメージです。

郵便で送るのではなく、ポスティング業者などに依頼して、直接ポストへお知らせを投函する方法です。

《メリット》
(1)顧客へ直接アプローチができる
郵便受けに直接配布するため、確実にチラシを見てもらうことができます。
(2)ダイレクトメールと比較してコストが割安
切手代などの郵送費がかからないため、低コストでチラシを大量に配布することが可能です。

《デメリット》
(1)ターゲティングの精度が低い
不特定多数の家庭に向けてチラシを配布するため、特定の属性や興味を持つ人々に絞って配布することが難しいです。
(2)廃棄される可能性が高い
チラシの内容に興味を持ってもらえない場合、すぐに捨てられてしまうことが多いです。
しつこくポスティングを行うと、嫌がられてしまい、自社イメージをそこなってしまう場合もあります。

交通広告

交通広告とは、多くの人々が利用する公共交通機関(電車、バス、地下鉄、タクシーなど)や交通インフラ(駅、バス停、空港など)などを利用した広告手法です。

具体的な例では、電車の中吊り広告に「新発売のジュース」の広告が掲示される、または、タクシーの車体に「上映中の映画のポスター」が大きく表示されている、というようなイメージです。

《メリット》
(1)認知度向上に効果がある
多くの人々が目にする場所に広告が掲示されるため視認性が高く、通勤・通学などの際に長時間広告を目にするユーザーも多いため、認知度向上に大きく貢献する。
(2)反復効果でさらに認知度が高まる
通勤や通学で同じ路線を利用する人々に対して、繰り返し広告を見せることができるため、メッセージの認知度が向上します。

《デメリット》
(1)コストが高い
掲示場所や期間によりコストが上がり、特に都市部ではコストが高くなってしまう傾向にあります。
(2)ターゲティングの精度が低い
広範囲にリーチできるが、特定のターゲット層には届きにくい。

屋外広告

屋外広告には、かんばん・のぼり・電柱広告・ビルボード・デジタルサイネージなど、多様な形式があります。

大きなビルボードやデジタルサイネージなどを利用すると、視覚的に大きなインパクトを与えることができるため、顧客の印象に残りやすい広告手法です。

具体例を出すと、繁華街のビルの壁に巨大な「スマートフォン」のビルボード広告が掲示される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)インパクトが大きく認知度を高めやすい
屋外広告は目立つ場所に設置され、多くの人々に見られるため、ブランド認知度を効果的に向上させることができます。
(2)幅広いターゲットにアプローチできる
多くの人が集まる公共の場で、幅広い年齢層や性別、職業の人々にアプローチできるのがメリットです。

《デメリット》
(1)コストが高い
屋外広告の設置や維持には高いコストがかかることが多く、特に目立つ場所や大規模な広告スペースではさらに費用がかかります。
(2)効果測定が難しい
屋外広告の効果を正確に測定するのは難しく、顧客の反応やコンバージョンを追跡する手段が限られています。

店内広告

店内広告とは、小売店や商業施設内に設置される広告のことで、顧客の購買意欲を高めるために使用されます。

店内に貼られるポスターや、デジタルサイネージ、商品横のPOP、床に貼られた誘導シール、音声アナウンスなどの方法があります。

店舗の来店客に対して直接的に訴求するため、その場での購買行動に結びつきやすいという特徴があります。

具体例を挙げると、スーパーマーケットの入り口に「今週の特売品」のポスターが貼られる、というようなイメージです。

《メリット》
(1)購買意欲を刺激することができる
買い物する直前に広告を見せることで、顧客の購買意欲を高め、客単価を高める効果が期待できます。
(2)柔軟なターゲティングができる
店舗の特性や顧客層に合わせ、特定のエリアや棚に広告を設置することで、効果的にメッセージを伝えることができます。

《デメリット》
(1)範囲が限られてしまう
店内広告は、店舗に来店する顧客に限定されるため、広告を届けられる範囲が限定的です。
(2)広告が多すぎると顧客が混乱する
店内に掲示される広告が多すぎると、顧客が情報過多になり、重要なメッセージが埋もれてしまう可能性があります。

イベント

広告媒体としての「イベント」とは、企業やブランドが自身の製品やサービスを宣伝し、顧客との直接的な交流を促進するために開催したり、参加するイベントのことです。

イベントの種類には、展示会、製品発表会、スポーツイベント、音楽フェスティバル、ワークショップ、カンファレンスなどが含まれます。

「IKEA(イケア)」でのイベントの例を挙げると、各地の店舗でワークショップを行い、店舗への来店促進、新商品の販売促進などのプロモーションをする、というようなイメージです。

《メリット》
(1)記憶に残る体験で、強く印象に残すことができる
直接的な体験や双方向のコミュニケーションを通じて、イベント参加者に強い印象を与え、企業イメージを高めることができます。
(2)ターゲット層へ効果的に訴求できる
イベントは、特定のターゲット層に対して集中して訴求できるため、効果的なマーケティングが可能です。
例えば、「小さい子どもがいるファミリー層向けイベント」「製造業の企業向け展示会」など。

《デメリット》
(1)コストが高い
イベントの企画・運営には多大な費用がかかることがあり、特に大規模なイベントほどコストが大きくなります。
(2)予期せぬリスクが存在する
天候不良、交通トラブルや社会情勢の影響を受けるなど、イベントにはさまざまなリスクが伴います。

【マス広告媒体】4選

マス広告媒体は、「マス=大衆」に向けて、広い範囲のユーザーへ一斉に広告を配信する方法です。

具体的には、「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」などの伝統的なメディアを使用します。

以下で、それぞれのマス広告媒体を4種類ご紹介いたします。

新聞広告

新聞は信頼性の高いメディアであり、掲載される広告も信頼されやすい特徴を持っています。

特に、高齢者やビジネスパーソンなど、信頼性や信用性を重視する読者層に対して効果的な広告媒体です。

新聞での広告掲載の具体例を挙げると、全国紙に「大手電機メーカーの新商品発表」の全面広告が掲載される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)特定のターゲット層へ効果的にアプローチができる
新聞は地域や専門分野ごとに発行されているため、特定のターゲット層に対して精度の高いアプローチが可能です。

(2)多様な広告フォーマットを選択できる
新聞広告には、見開き広告、記事中広告、連続広告、インサート広告(折り込みチラシ)など、様々なフォーマットがあり、広告の目的や内容に応じて選択することができます。

《デメリット》
(1)若年層へのアプローチが難しい
新聞の読者層は中高年が中心であり、若年層へのリーチが難しい場合があります。
若年層はデジタルメディアを主に利用する傾向があります。
(2)コストが高くなる場合がある
新聞広告はスペース単価が高く、大規模なキャンペーンを実施するには多額の費用がかかることがあります。

雑誌広告

雑誌は特定の興味や関心を持つ読者層に向けて発行されているため、その読者層に対して効果的にアプローチすることができる広告媒体です。

ファッション、美容、自動車、健康、料理、ビジネス、旅行など、様々なジャンルの雑誌があり、広告の内容や目的に合わせて選択することで、高い費用対効果を生み出せる可能性を持っています。

具体的な掲載例を挙げると、30代に人気のファッション誌に、30代向けの「新作コスメ」の広告が掲載される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)ターゲティングの精度が高い
特定の興味・関心を持つ読者層に絞ってアプローチできることが特徴です。
(2)長期間保存される可能性がある
雑誌は保存されやすく、読者が何度も読み返すことが多いため、広告の効果が長く持続します。

《デメリット》
(1)コストが高い
雑誌広告は印刷品質やターゲティング精度の高さから、他の広告媒体に比べて広告費用が高くなることが多いです。
(2)広告の製作に時間がかかる
雑誌広告は制作に時間がかかり、また掲載されるまでのリードタイムが長いため、即時性が求められる広告には向いていません。

テレビ広告

テレビ広告は、映像と音声を組み合わせてメッセージを伝えるため、視覚と聴覚の両方に強く訴求でき、視聴者の記憶に残りやすい広告媒体です。

特に人気のある番組やスポーツイベントの放送時間帯に広告を出すことで、多くの視聴者にアプローチすることができます。

具体的なテレビ広告の例を出すと、ゴールデンタイムのバラエティ番組の途中で「自動車メーカーの新車」のテレビCMが放映される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)リーチできる範囲が広い
テレビは多くの家庭で視聴されており、特にゴールデンタイム(19時~22時)の視聴率が高くなります。
(2)信頼性が高く、ブランドイメージ向上に効果がある
テレビは信頼性の高いメディアとされており、テレビ広告も高い信頼性を持っています。
さらに、映像制作のクオリティを高めることで、ブランドイメージを強化することができます。

《デメリット》
(1)コストが高い
テレビ広告は制作費や放送費が高額であり、特に全国放送やゴールデンタイムの放送枠は非常に高い費用がかかります。中小企業や限られた予算の広告主には負担が大きいです。
(2)効果測定が難しい
視聴者が広告を見てどのように行動したかを追跡する手段が限られており、具体的なコンバージョンやROIの評価が難しいです。

ラジオ広告

ラジオ広告は、音楽、声、効果音を効果的に利用することで、印象的な広告を配信できる広告媒体です。

車での移動中や仕事中、家事をしながら聞く場合も多いため、特定の時間帯やシチュエーションで高い効果が期待できます。

具体的な例を挙げると、朝の通勤時間にラジオ番組を聞いているときに、「地域に新しくできたレストラン」のラジオCMが放送される、というようなイメージです。

《メリット》
(1)制作コストが低い
テレビ広告に比べて制作費や放送費が低いため、限られた予算で効果的な広告を展開できます。
(2)リスナー層ごとにターゲティングが可能
番組の内容や、配信地域に合わせて広告を配信できるため、特定のターゲット層に向けた効果的な広告配信可能です。

《デメリット》
(1)視覚的効果がなく訴求が弱い
ラジオ広告は音声のみでメッセージを伝えるため、視覚的に商品のビジュアルやデザインを伝えるのが難しいです。
(2)聞き流されるリスクがある
ラジオは作業中のBGMで流されることが多いため、リスナーに広告を聞いてもらえない場合があります。

最適な広告媒体の選び方【5ステップ】

ここまで紹介してきた各広告媒体にはそれぞれの特性があり、企業の目的やターゲット層に応じて最適な媒体を選択することが重要です。

「インターネット広告媒体」「セールスプロモーション広告媒体」「マス広告媒体」のそれぞれの特徴を理解し、効果的に組み合わせることで、費用対効果を最大化していくことができます。

ここからは、最適な広告媒体の選び方について、「5ステップ」で分かりやすく解説していきます!

(1)【成果までの期間】で広告媒体を選ぶ

まずは、成果までにかけられる期間を確認しましょう。

短期的な成果を求めるか、長期的なブランド構築を目指すかによって、利用すべき広告媒体が変わってきます。

短期的な成果を上げるための「今すぐ」の顧客を集めるのに適している広告媒体は、「リスティング広告」「リターゲティング広告」「店内広告」などが効果的です。

逆に、長期的なブランディング目的の場合に適している広告媒体は「ディスプレイ広告」「タイアップ広告」「雑誌広告」などがあります。

(2)【広告出稿の目的】で広告媒体を選ぶ

次に、広告を出稿する具体的な目的を確認しましょう。

例えば、「認知度を上げたい」「問い合わせ数を増やしたい」「店舗の売上を伸ばしたい」などの目的によって、最適な広告媒体が変わってきます。

「認知度」を上げるためには、なるべく広告が多くの人の目に触れる「ディスプレイ広告」「屋外広告」「テレビ広告」などの広告媒体を利用するのが効果的です。

問い合わせ数を増やす=「リード獲得」を目的とするなら、しっかり見込み顧客にターゲティングできる「リスティング広告」「リターゲティング広告」「メール広告」などの広告媒体を検討しましょう。

実店舗での「売上」を目的にする場合は、来店を促すための「ジオターゲティング広告」「ダイレクトメール」「ポスティング」などの広告媒体を活用すると良いでしょう。

(3)【リーチしたいターゲット層】で広告媒体を選ぶ

続いて、ターゲットとしたいユーザー層を確認していきましょう。

それぞれの広告媒体を利用しているユーザー層には偏りがあるため、自社製品やサービスのターゲットとなるユーザが多い媒体を選択することが大事です。

例えば、「SNS広告」の中でも「Facebook」は30代以上の利用者が多いのに対し、「TikTok」は10代~20代のユーザーが多い、という特徴があります。

また、「新聞」を読んでいるユーザーの平均年齢は50歳、「テレビ」の視聴時間は年代が上がるとともに長くなる傾向があります。

(4)【かけられる予算規模】で広告媒体を選ぶ

次に、広告にかけられる予算の規模を確認しましょう。

安価な予算から始められる広告媒体は「リスティング広告」「リターゲティング広告」「SNS広告」などがあります。

しかし、かけられる予算が少額すぎると広告配信の最適化ができず、思うように効果が出ない場合も見受けられます。

逆に、コストの高い広告媒体には「タイアップ広告」「屋外広告」「テレビ広告」などがあり、施策が大規模になるほどコストが上昇していきます。

「自社にとって適切な広告予算はどれくらいなのか」という点を把握しておくことが大事です。

(5)【市場規模のサイズ】で広告媒体を選ぶ

最後に、広告媒体の市場規模のサイズを確認しておきましょう。

「自社ターゲットとなるユーザー層が利用している広告媒体」でも、「ユーザー数100人の媒体」と「ユーザー数1,000万人の媒体」では、期待できる効果が全く違います。

安定した効果を求めるのであれば、ある程度の市場規模を持つ広告媒体を選択することが大事です。

広告媒体選びで失敗しないための3つのポイント

ここからは、広告媒体選びで失敗しないために注意する「3つのポイント」を紹介します。

これらのポイントを踏まえて広告媒体を選ぶことで、マーケティング活動の成功率を高めることができます。

【目的】を明確にして広告媒体を選ぶ

広告媒体選びで失敗してしまう原因として「目的を明確にしていない」ことが考えられます。

「話題になっている広告媒体だから」「他社も利用しているから」といった動機で広告媒体を選んでも、思うように効果がでない場合、自社にとって適切な広告媒体ではない可能性が高いです。

例えば、「認知度を上げたい」「問い合わせ数を増やしたい」「店舗の売上を伸ばしたい」など、広告の目的を明確にすることが、適切な媒体を選ぶ指針となります。

【ターゲット】が利用する広告媒体を選ぶ

自社の「ターゲットユーザー」が、どの広告媒体を利用しているのか把握できていないと、広告媒体選びに失敗してしまう可能性が高まります。

まずは、「自社がターゲットとすべきユーザーは誰なのか?」という点をしっかり分析し、ターゲットの年齢層、興味・関心、行動パターンに合った媒体を選ぶことで、広告の費用対効果を最大化することが重要です。

ターゲットユーザーを分析する際には、「ペルソナ分析」「KBF分析」「カスタマージャーニー分析」などの手法を活用するのがオススメです。

下記の記事でも詳しく説明しておりますので、「自社ターゲットがまだ定まっていない…」という場合は参考にしてみてください。

【費用対効果】を最大化できる広告媒体を選ぶ

広告媒体選びに失敗しないためには、「費用対効果(ROAS・ROI)」を考慮しておく必要があります。

ROAS=予算に対してどれくらいの売上が期待できるか?
ROI=予算に対してどれくらいの利益が期待できるか?

初期コスト・継続的な運用コスト・効果測定コストなども含めて、慎重に利用する広告媒体を選択しましょう。

複数の広告媒体を比較して、最適な組み合わせを見つけることが成功の鍵となります。

広告媒体の活用方法を紹介

広告媒体の活用方法は、ターゲットユーザーやビジネスモデルに大きく依存しています。

ここでは、BtoB(企業対企業)とBtoC(企業対消費者)それぞれの広告媒体の活用方法をいくつか紹介します。

【BtoB】広告媒体の活用方法

SNS広告の活用方法

ビジネスモデルソフトウェア企業
広告媒体LinkedIn広告
活用方法・LinkedIn広告を利用してITマネージャーやCTOに直接アプローチ。
・LinkedInはビジネス目的のプラットフォームのため、
 ターゲットを職種や業界で絞り込み効果的にアプローチできる。

イベントの活用方法

ビジネスモデル建設業向けのソリューション提供企業
広告媒体展示会への出展
活用方法・建設業界の展示会に出展し、直接ターゲット企業の代表者と接触。
・デモンストレーションで自社製品の強みを効果的にアピールできる。

【BtoC】広告媒体の活用方法

テレビ広告の活用方法

ビジネスモデル食品メーカー
広告媒体テレビ広告
活用方法・全国ネットのテレビCMで新商品の紹介をおこなう。
・家庭で過ごす時間が長いターゲット層に効果的にリーチが可能。

リスティング広告の活用方法

ビジネスモデルオンライン英会話教育サービス
広告媒体Google検索広告
活用方法・「オンライン英会話」などのキーワードで検索したユーザーに広告を表示。
・購買意欲の高いユーザーに効果的にリーチできる。

まとめ:広告媒体選びは【目的×ターゲット×媒体】で費用対効果を最大化しよう

広告媒体を選ぶ際には、自社の広告出稿の「目的」と、自社の「ターゲット」を明確にし、「媒体ごとの特徴」を理解したうえで、自社に最適な広告媒体を組み合わせることが重要です。

広告の選び方で失敗しないためにも、ぜひ本記事を参考にしていただけたら幸いです。

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合わせて読みたい:オウンドメディアを作るときの準備の話

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